多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の不妊治療【タイミング法】

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20代後半で多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と診断された筆者の不妊治療記録です。今回は「タイミング法」についてまとめました。妊活を検討されている方や同じ体質の方、現在不妊治療中の方の参考にしていただけるとうれしいです。

<この記事でわかること>
・20代後半夫婦の不妊治療記録
・タイミング法とは
・タイミング法のメリット・デメリット

個人の体験談ですので、あくまで不妊治療の一例として参考にしてください。

記事内

筆者のこれまでと現状

筆者のこれまでと現状は以下の通り。

<筆者のこれまでと現状>
・20代後半夫婦(同い年)
・夫:異常なし、妻:多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
・自己タイミング×6
・タイミング法×4
・人工授精×5
・体外授精×1

タイミング法とは?

「タイミング法」とは、エコーや採血で排卵日を予測し、妊娠しやすいときにタイミングを取ることです。

自己タイミングと変わる点はエコーや採血で排卵予測ができること。不妊治療のなかでも最初のステップ、また一番負担が少ないと言われている治療です。

私のようにPCOSで排卵障害が起きている場合は、治療として卵を育てる内服や排卵誘発剤注射が加わる場合もあります。

タイミング法①

<流れ>
・採血、卵胞チェック
・育たず中容量ピル(プラノバール)を内服
・生理開始

1周期目は卵胞が育たず終了。卵胞が育たなかったため、上記のように中容量ピルを使って生理を起こし、次の周期に備えました。

薬を使えば卵胞が育つと思っていたので、このときはじめて育たない場合もあるのだと知りました、、

タイミング法②

<流れ>
・採血、卵胞チェック
→ホルモン数値・エコーによってPCOSと診断
・生理5日目〜内服薬(クロミッド)開始
・卵を育てる注射(HMG)
・排卵前タイミング指示
・採血、卵胞チェック
・OHSSを懸念し中容量ピル(プラノバール)で生理を起こす
・卵胞が完全排出されるよう中容量ピル(プラノバール)で2回目の生理を起こす

1周期目で卵胞が全く育たなかったので、この周期は排卵誘発の内服+注射で様子をみました。クロミッドを内服薬として処方され、注射は卵胞の様子をみながらHMG注射を実施。

排卵前にタイミング指示がありタイミングをとりました。しかし排卵予定日、エコーで排卵予定の卵胞が5,6個あることがわかり2周期目も中止に。

医師によると「卵胞の数が3個までならタイミングを実施してもいいが、このままだと多胎になってしまい危ない」とのこと。

排卵誘発剤で卵巣もパンパンに腫れていたので、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)※になる危険性があるともいわれました。

卵巣過剰刺激症候群(OHSS)

卵巣過剰刺激症候群(OHSS)は、排卵誘発剤で卵胞が育ち卵巣がパンパンに膨れ上がることで痛みや息苦しさ、腹水がたまるといった症状。酷くなった場合は手術が必要になる場合も。

PCOSでもともと卵胞が多い方や採卵時(体外受精で卵胞を取り出すこと)で刺激しすぎた場合になります。筆者はOHSS手前の症状になっていたそうです。中容量ピルで生理を起こし、エコーで卵胞の残りを確認、2回生理を起こして完全排出させました。

タイミング法③

<流れ>
・採血、卵胞チェック
・生理5日目〜内服薬(フェマーラ)開始
・採血、卵胞チェック
→注射を打たずに自然成長を待つ
・採血、卵胞チェック、注射(hCG)で排卵を促進
・タイミングをとる
・採血、排卵したかホルモン値確認

2周期目の卵胞が完全に排出されたのを確認後、3周期目に入りました。前回クロミッドが効きすぎたので、内服薬をクロミッドより穏やかな刺激を与えるフェマーラへ変更

また、注射も行いませんでした。卵胞の育ちが確認できたら、筋肉注射(hCG)で排卵を促しその日にタイミングをとりました。

内服のみで卵胞の自然成長を待ったので排卵までの期間は長めでした。

その後排卵したか採血で数値をチェックしました。
※排卵後の数値チェックは病院によってある場合とない場合があります

タイミング法④

4周期目の流れは3周期目とほとんど同じ。

<流れ>
・採血、卵胞チェック
・生理5日目〜内服薬(フェマーラ)開始
・採血、卵胞チェック
→注射を打たずに自然成長を待つ
・採血、卵胞チェック、注射(hCG)で排卵を促進
・タイミングをとる
→フーナーテスト実施
・採血、排卵したかホルモン値確認

採血、卵胞チェックをし内服薬のフェマーラを処方されました。その後ある程度の大きさに成長したら注射(hCG)で排卵を促進、タイミングをとりました。

3周期目と異なるのは「フーナーテスト」を実施したこと。フーナーテストの結果も踏まえ、タイミング法は4回目で終わりにしました。

フーナーテスト

フーナーテストは、タイミングを取った後12時間以内に実施するもの。子宮内の粘液を採取し、精子の状態を観察します。

調べる範囲内に運動精子が10匹以上いたら良好。それ以下や0の場合は精子の運動に問題があるか、無精子症や抗精子抗体がある可能性が考えられます。

範囲に0〜1しか観測できませんでした。ただ、先生いわく「絶対的なものではないので、そこまで気にしないほうがいい」とのことでした。

既に子宮内に到達しているか、していないかはこのテストだけでわかるものではありません。しかし、筆者はここまで自己タイミングやタイミングをおこなってきてこの結果だったので、人工授精にステップアップするきっかけになりました。

人工授精は子宮内に直接精子を注入するので、到達するまでの道のりを省略できます。

タイミング法のメリット・デメリット

実際にタイミング法をおこなってみて感じたメリット・デメリットをまとめてみました。

<メリット>
・体への負担が少ない
・自己タイミングと行うことは変わらない
・エコーで排卵予測ができるからタイミングを取りやすくなる

<デメリット>
・排卵誘発剤・促進剤が合わないことも
・通院回数が増えるので仕事の負担になる場合も

メリットは自己タイミング時と負担がそこまで変わらないこと。また、エコーで排卵を予測できるので確実性が高いのもポイントです。

デメリットは内服や注射による不調が起こる場合があることです。筆者の場合はクロミッドや中容量ピルで吐き気や目眩、頭痛などの症状が現れていました。

内服薬をフェマーラに変えてからは体調が少し良くなったので、薬との相性が合わないときは先生に相談して変えてもらうのがおすすめです。

まとめ

当時使用していた薬や注射が合わなかったことや、忙しいなか夫に時間を割いてもらう申し訳無さからタイミング法が一番しんどかったです、、

薬や通院で大変そうで心配でした。妻の気分も落ちているようだったので、妊活自体を一旦休むことを提案しました。

結果的にタイミング法での妊娠は叶いませんでした。しかし、内服だけで育つときがあることやフーナーテストで精子の状態を知れてよかったです。タイミング法の後休憩し、転院してすぐに人工授精に移れたのもこの経験があってこそ。

現状を知りたい方やなるべく自然妊娠と変わらない方法での妊娠を望む場合は、タイミング法を検討してみてください。

下の記事では自己タイミングから診断までを記録しています。あわせてごらんください。

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