今回は情報サービス論の合格レポート及び科目終末試験の問題・及び解答例をご紹介していきます。これからレポートに取り組む方やテスト対策の参考にしていただけると嬉しいです🌟
この記事でわかること ✔️情報サービス論のレポート設題 ✔️合格レポートの構成 ✔️情報サービス論の科目終末試験設題 ✔️合格した解答の内容
学習にあたってテキストが必要なので、事前に用意してくださいね!
情報サービス論とは?
情報サービス論では、図書館にある情報資源を利用者に提供するレファレンスや環境整備などについて学習します。
利用者が求めている情報を提供するサービス=情報サービスなんですね。
レポート
ここからは実際の合格レポート(2021)をご紹介します!
※レポートの丸写しは禁止されていますのであくまで参考に留めてください。
情報サービス論 合格レポート(2021)
<設題> 図書館利用教育の実施のために必要な環境整備にはどのようなものがあるか、それぞれについて簡潔に述べるとともに、図書館利用教育をさらに浸透させるためには、どのような工夫が必要か、最近の動向も踏まえ、貴方自身の考え方を含め論じてください。 <解答> 1 はじめに ・図書館利用者教育とは 以下,図書館利用教育の実施に必要な環境整備とこれを浸透させる工夫について,私見を述べていく。 2 利用教育の環境整備 図書館の利用教育に必要と思われる環境整備は以下の7つである。※ ①利用教育を組織的に行う ②予算措置を行う ③教員との連携をはかる ④利用教育における実施マニュアルを作成する ⑤館員研修を実施する ⑥レファレンスツールを充実させる ⑦映像メディアを利用する 3 図書館利用教育における工夫 利用教育は館種によって内容は異なる場合もあるが,情報化社会を生き抜くという視点から不可欠であると言える。そのため従来の閲覧・貸出中心の図書館から脱却し,高度な情報を積極的に提供する図書館へと変化する必要がある。※ ①図書館利用の動機付けを行う ・生涯学習機関であることを伝える ・図書館ホームページや図書館内に利用案内を掲示するなど ②文献探索法の指導 ・いつでも情報にアクセスできる。 ・文献収集にかかる時間は大幅に削減されたがネット上の情報は信憑性に欠ける。 ・レファレンスツールの使用 4 おわりに 身の周りにはあらゆる情報が溢れている。私たちは今までこれらの情報を取捨選択するような教育を受けてこなかったため,情報を鵜呑みにしがちである。小学校の教育課程に図書館利用法や文献調査法を取り入れることで,これらの課題は解決すると考える。また,一般社会人向けにも公共図書館が中心となって公開講座や講習会を実施することで,社会全体の情報に対する意識が変化すると考える。 文字数 2088
※ ①〜⑦はそれぞれコンパクトに説明しました。
参考文献・添付資料
- 参考文献 毛利 和弘 図書館制度・経営論
- 参考文献 図書館情報学用語辞典 第5版
講評
学習・理解はできています。テキスト・辞典以外の図書館学関係の専門図書・雑誌記事・論文の活用があるともっと良くなったと思います。(本文ママ)
作成にあたって
テキストだけでまとめてしまったので、おまけ合格かもしれません、、ほかのデータベースを調べれば、必要な資料を見つけられそうです✔︎
生涯学習概論のテキストもおすすめです。
科目終末試験
ここからはテスト問題と合格解答(2021)をご紹介します!試験の形式はWeb試験、成績は優 85点でした。
※模範解答ではありません。解答の丸写しは禁止されていますのであくまで参考に留めてください。
情報サービス論 科目終末試験 解答(2021)
<設題> 広報・情報発信サービスの一つ、大学紀要の全文提供(論文等の電子化)とは何かを記すとともに、図書館サービスにどう活用すべきか、対策や工夫のあり方を自身の考え方を含め記してください。 <解答> 大学図書館における情報サービスの中に電子化業務がある。大学図書館が所有するものを電子化し、公開するサービスである。その中でも重要なものとして大学紀要の全文提供がある。 大学紀要論文とは、大学または研究所がその所管教員または研究員の学術論文を定期的に発行する学術雑誌のことである。紀要論文の提供は国立情報学研究所が推進してきた。現在はかなりの大学図書館が関与し、「CiNii Articles」によって利用することが可能である。これらはPDF化が進むことで、利用者がPCを介して簡単に閲覧することができる状態へと変わった。国立国会図書館が提供する図書館サーチのNDLオンラインからもCiNii Articlesのサイトへアクセスできるため情報を得る手段の一つとして有効である。また、各大学図書館が提供する「機関リポジトリ」を活用すれば、個々の大学紀要の電子化全文を閲覧することができる場合がある。これら二つを活用して学術情報を全文閲覧できる場合がある。 上記のサービスを活用するためには、利用案内が必須である。特に大学等の教育機関では受講している科目の課題として学術論文を調べる機会がある。その際ネットで闇雲に検索をかけて莫大な情報から必要なものを選択していくのでは効率が悪い。上記に述べた情報サービスを活用することで、課題につながる情報について書かれた論文を時間をかけずに探すことができるのである。 しかし、実際にこれらの情報サービスを認知している学生は多くはない。利用案内の一環として上記サービスの使い方を指導することで、図書館サービスをよりニーズに即した手法で、効果的・効率的に利用することができるようになると考える。 具体的には、以下の方法が有効であると考える。 ①入学してすぐに、全員に図書館利用案内を実施 図書館利用ツアーなどに上記サービスの使い方などを組み込む必要がある。私が在籍していた大学でも実施していたため授業や卒業論文などで大いに役立った。 ②HPや館内でCiNi Artickesや機関リポジトリの利用方法を宣伝 使い方をもう一度知りたい場合や、まだサービスを利用したことのない利用者に有効である。 もちろん大学図書館を生涯学習のために活用している利用者もいる。まず大学利用者全員が上記のサービスを知る機会を増やすこと、そしてそれらを活用する良さを知ってもらうことが重要であると考える。 文字数 1004
感想・反省点
会場受験用の問題集になかったので焦りました💦目次から探して内容(P.17〜)をまとめました。
どうやって情報を探すか、問題の意図にあった文献や教科書の該当ページを探せるかが鍵だと思います。
まとめ
今回は情報サービス論のレポート及び科目終末試験についてご紹介しました。メディア授業の機会を増やしたい方は是非この記事を参考にレポートに取り組んでみてください。
以下の記事もご覧ください↓
📎図書館司書資格⑨【近大通信司書コースの生涯学習概論レポート/科目終末試験(2021)】
📎図書館司書資格④【近大通信司書コースの図書館制度・経営論レポート/科目終末試験(2021)】